
精米歩合(せいまいぶあい)とは、平成元年(1989年)11月22日 国税庁告示第8号「清酒の製法品質表示基準を定める件」により以下のとおり定められている。
「精米歩合とは、白米のその玄米に対する重量の割合をいうものとする。」
同件による規定に基づくと、この場合「白米」(はくまい)とは、玄米(げんまい)から糠(ぬか)、胚芽(はいが)などの表層部を取り去った状態の米をいい、米麹の製造に使用する白米を含むとされ、また「米麹」(こめこうじ)とは「白米にこうじ菌を繁殖させたもので、白米のでんぷんを糖化させることができるもの」とされている。精米歩合とは逆に、玄米の重量に対する除去された部分の重量の割合を精白歩合と言うこともある。
日本人がふだんの食生活で食べている白米は、平均的に90 - 92%の精白歩合である。正確な数値を出すのが難しい理由は、いまや簡単な精米機が家庭でも所有され、玄米のままで食べる人、三分搗き(づき / つき)、五分搗き、七分搗きで食べる人など精米歩合は無限に細かくすることができ、なおかつ、どこから先を「白米」と考えて食べているかは結局、消費者本人の感覚によっているからである。
米を削っていくと次第に白くなっていくことから、精米作業は精白(せいはく)とも呼ばれる。
米の銘柄(こめのめいがら)とは、米に付けられた銘柄(ブランド)のこと。転じて、銘柄を有する米を銘柄米という。
◆単一銘柄米
産地、品種および産年が同一で、農産物検査法による証明を受けた原料玄米を100%使用したもの。それら(三点セット)と、「使用割合100%」を表示する。
たとえば、「○○県産△△ヒカリ」という表示の仕方をする。産地を示さず、単に「△△ヒカリ」などとして販売することは認められない。
◆複数銘柄米
複数の銘柄米を原料としたもの。複数原料米、あるいはブレンド米、混合米と呼ばれることもある。
原産国毎に使用割合を表示し(日本産は国内産と表示)、証明を受けている原料玄米について、「使用割合」と、その多い順に、産地、品種、産年、の全てまたは一部を表示できる。
◆法的根拠
日本で、農産物全般の品質表示基準は、JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)によって定められる。名称と原産地表示は一般消費者向けの共通表示事項である。平成12年6月10日に施行された改正JAS法で、それまで適用対象外であった米(玄米及び精米)についても原産地表示を行うことに変更され、「玄米及び精米品質表示基準」が告示された。
これを受けて、農産物検査法による公示の農産物規格規程では、品位の規格と共に、産地品種銘柄として都道府県毎に幾つかの稲の品種が予め定められている。 国産玄米は、米穀検査で、品位の規格に合格すると、その品種と産地と産年の証明を受ける。 輸入品は輸出国による証明を受ける。
農産物については、それが収穫された土地が原産地とされるが、都道府県名のかわりに「市町村名その他一般に知られている地名」を使用することもできる。輸入品の場合は、「アメリカ産」または「オーストラリア産」などと、原産国名がかわりに記載される。
証明を受けていない原料玄米については「未検査米」等と表示し、品種を表示できない。情報公開より偽装防止を優先しているともいえる。
収穫前のコシヒカリの稲穂コシヒカリは、日本のイネの品種の一つ。カタカナ表記が正式名称である。昭和から平成にかけて、日本各地で栽培される品種である。1956年(昭和31年)、水稲農林100号「コシヒカリ」として命名登録された。1979年(昭和54年)から作付面積1位を続け、2005年には作付比率38%であった。
米の粘りが強く食味に優れる品種であるが、栽培上は倒伏しやすい、いもち病などに弱いなどの欠点も併せ持つ。本来の栽培適地である北陸・東北地方(飛鳥時代の越の国地域:福井県嶺北地方・石川県・富山県・新潟県・山形県庄内地方)以外での栽培も多いが、適地以外では食味が低下するものとみなされている。産地品種銘柄の中では、新潟産、特に魚沼産が一番高値で取引されている。
前述のとおり、コシヒカリは適地以外にも作付けされているため、コシヒカリの食味を引継ぎ、それぞれの地域にあった品種の育成が多数試みられた。その結果、コシヒカリの子にあたる品種として、あきたこまち・ヒノヒカリ・ひとめぼれ・森のくまさん]などが誕生した。
あきたこまちは、イネ(稲)の品種の1つ。
栽培地域は字の如く秋田県であるが、隣県の岩手県をはじめ、各地でも広く栽培されている。市場では生産県が異なる「あきたこまち」が存在するため、岩手県産を「岩手あきたこまち」若しくは「あきたこまち(岩手)」などと区別している。 (東北、関東、東海、近畿、中四国、九州まで広く作付けされている。東北地方ではひとめぼれについで作付面積は2位)
この新品種は、秋田県湯沢市小野の小野小町生誕伝説にちなみ、1984年に「あきたこまち」と名付けられた。 味の特徴は、一言で言うともちもちとした粘りのある食感。もち米のように粘りがあるのでおにぎりなど冷めてもおいしいとの評判である。
1975年に福井県農業試験場でコシヒカリと奥羽292号を掛け合わせて作られたF1(雑種一代)品種をもとに開発が行われた。1982年、秋田県農業試験場によって「秋田31号」として誕生した。当時一番人気の品種だったコシヒカリやササニシキよりも、安価で食味の良い品種を目指したものである。
ひとめぼれは、イネの品種の1つ。1991年に水稲農林313号「ひとめぼれ」として命名登録され、1992年に種苗法による品種登録をされた(登録番号 第3045号)。
もともと耐冷性を期待されて育成された品種で、1993年の大冷害(→1993年米騒動)で大きな打撃をうけたササニシキからの転換品種として作付け面積を伸ばし、1994年には全国作付け2位となった。また味についても申し分なく、炊きたてはもちろん冷めた後も硬くなり過ぎず、食味・食感が落ちないのが特徴で、冷やご飯でのおいしさは特筆できる。味の良さやコシヒカリより栽培が容易なこともあって、作付けは全国に拡大した。
宮城県古川農業試験場にて1981年にコシヒカリと初星を交配して選抜開始、1991年に「ひとめぼれ」として誕生した。食味の良さと耐冷性を併せもつ品種として育成されたが、後に寒冷地以外でも作付けが行われている。
ヒノヒカリの玄米ヒノヒカリは、イネ(稲)の品種の1つである。
ヒノヒカリ(南海102号)は、コシヒカリ(越南17号)と黄金晴(愛知40号)の交配によって生まれた水稲ウルチ米である。宮崎県総合農業試験場(農林水産省指定試験地)で育成された。1989年に水稲農林299号「ヒノヒカリ」として命名登録され、翌1990年に種苗法による品種登録をされた。
名前の由来は、西日本(九州)を現す「日」(太陽)と、その飯米が光り輝くさまから。
現在、栽培適地の多くの府県で奨励品種に指定されている。このため、日本でコシヒカリ・ひとめぼれに次いで多く栽培されている品種となっている。九州を中心に中国・四国地方や近畿地方など西日本で広く栽培されるようになり、1989年(平成元年)に全国累計で1,797haの作付面積であったが、1999年(平成11年)には33,248haを記録し、以降ヒノヒカリは全国第3位の作付品種である。財団法人穀物検定協会が毎年行う米食味ランキングにおいて、2001年(平成13年)度に熊本県城北産(菊池米)がヒノヒカリでは初めて最高の特Aにランクされた。
収穫前の稲穂早晩性は、中性に属する。いもち病、白葉枯病にやや弱く、耐倒伏性がやや弱い。穂発芽性は「難」。ヒノヒカリの収穫適期は、出穂後45日目が標準である。天候やほ場の条件にも左右されるので、籾の約90パーセントが黄変した頃を収穫適期の判断の目安とする。
コシヒカリよりやや小粒。食味は極良であり、上の中に区分される。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
〔PR〕
カシオ 楽一